2006年10月23日

インダスの海上交易の不思議

>古代の交易が支配者の威信を維持するための財貨の入手にあるとき、メソポタミアとは違って、インダスには専制的で好戦的な王はおらず、ほとんどの奢侈品は自給されていた。事実、インダスにはメソポタミア産の遺物は、ほとんど出土していない。インダスが、確かにマガンの銅やメソポタミアの一部産品を輸入していたとしても、その輸入量はわずかであったであろう。

>インダスやペルシア湾の商人たちの、きわめて少数の船が少量の貨物を積み、年1回、せいぜい隔年くらいで、それぞれの交易地に訪れる程度であったとみられる。ただ、ペルシア湾内においては、安定的とはいえないとしても、連続的な海上交易が行われていたであろう。

 とあるが、これほどぜい弱な交易であっても、紀元前2500年~1800年までの約700年間は存続していたとされている。何故これほど長い間続いたのか、何が目的で行われていたのか、具体的に何が取り引きされていたのか非常に気になるところだ。

 その具体的なものとして提示されているのが、真珠や象牙、マガンの銅、メソポタミアの一部の産品である。つまりインダスの人々はマガンの銅が目当てで交易を行っていたのでは、と考えられる。もしくは、他の国々が真珠や象牙を目当てにしていたか…どちらにせよ銅の代わりに鉄が使われるようになってからはインダスの人々にとって交易があまり意味のあるものでなくなったのではないかと思う。

投稿者 postgre : 2006年10月23日 12:53

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