2007年01月28日
縄文:黒曜石が贈与品になったのはなぜか?
先日、tanoさんよりご指導受けまして…
改めて、縄文時代の贈与・交易に関して、一つずつ積上げていけたらと思います
今日は、その品となった「黒曜石」
ただ、どうも縄文時代は交易?とか言われてますが…贈与と交易はだいぶ違いますので…以下の大事な認識を るいネットで確認。
黒曜石、翡翠の広域に渡る存在は、交易ではなく贈与の結果ではないか②
「贈与」と「掠奪・収奪」と「交易(交換取引)」
ここでは、贈与品として考えたいと思います。

黒曜石って何?実は、縄文の人々にとっては最も必要で貴重な加工具であったのです
黒曜石は実際どのように使われたの?
「黒潮圏の考古学」の「黒曜石研究の動向」に詳しく書かれています。
>黒曜石は考古学分野においては、均質で貝殻状断口を示す石材であることから、「石器」などの加工には恰好の石材である。したがって、細かい整形を必要とする両面加工石器(特に石鏃)、または鋭い刃部が要求される裁断石器(ナイフ形石器、スクレイパー)などにその威力が発揮された。このことから、黒曜石は石器時代(旧石器、新石器)を通じて、石器製作の材料として重要な役割を果たした石材である。
黒曜石は石器を作り出すための「石器」であった!
では、石器がどれだけあるかというと…国立歴史民俗博物館の石器分類表より
>狩猟具・武器,漁撈具,土掘具,除草具,収穫具,調理具,伐採・加工具,加工具,紡績具,祭祀具
こんなにあるんですよね!生きていく上で必要不可欠だった石器を加工するために、黒曜石が重宝されたのだと思います。
じゃぁ、黒曜石はどこで採れるかというと…
>北海道地方:10ヶ所…東北地方:19ヶ所…関東地方:1ヶ所…中部地方15ヵ所…近畿地方:なし…瀬戸内地方:なし…中国地方:4ヶ所…四国地方:なし…九州地方:25ヶ所…奄美・沖縄地方:なし…(「黒曜石研究の動向」より抜粋してまとめ)
概ね全国で70ヵ所
限られた産地でしか採れません
では、縄文中期はどんな時代状況であったのか?僕の記事投稿「縄文時代の贈与・交易は寒冷化を生き延びるため?」のtanoさんのコメントより。
>自然外圧の低下⇒集団の拡大⇒集団の近接・接触⇒同類圧力の高まり⇒緊張緩和の必要性から贈与・交換システムの確立
前述の通り、黒曜石は最も生活に必要で貴重な加工具であるから、このような状況の中で贈与品となったのだと思います。
次回は、ヒスイ・サムカイト・琥珀当たりを調べてみよー
投稿者 sawatan : 2007年01月28日 19:00
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コメント
黒曜石は薄くて鋭い形状にでき、食料を切るのに適していた・・・と思っていました。
しかし黒曜石が石器を作る道具だったなんて・・・はじめて知りました。
現在で言えばさしずめ工業用ダイヤのようなものですね。
ヒスイや琥珀などは装飾品の類ですが、黒曜石だけは実用品。
確かに私達もきれいな壷をいただくより、実用性の高いものをいただく時の方が嬉しかったりします。
でも現在でいただいて嬉しい実用性の高いものって何でしょうね?
投稿者 tano : 2007年01月29日 23:05
>でも現在でいただいて嬉しい実用性の高いものって何でしょうね?
使える認識でしょうか?(笑)
今や物でほしいものってそんなにないと思うんですよね^_-
意外に黒曜石は実用性高いと感じました。
ただ、美しさもあるでしょう。
全然違うかもしれませんが、日常生活の中で美しさと実用性を兼ね備えた工芸品のようなものであったのだと思います^^
投稿者 さーね : 2007年01月29日 23:24
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