2007年04月14日
ラーメン文様の秘密!?
皆さん、なにげに食べているラーメン。その器の定番、あの四角い渦巻き模様って何を示しているかご存知ですか?あれはラーメンの模様ではありませんでした。

中国で雷をかたどった伝統の文様で、雷光を四角い渦で表わしている。雷は、渦巻く黒雲から生じるため、それを表現しているらしいです。

写真「古代王朝殷」より
↑ この写真は獣紋面と言われるもので、中央に獣の顔、左右に雷紋が広がっています。ラーメンの器にちょっと似ていますね。
この雷紋、中国の古代の青銅器を埋め尽くしている不思議な模様です。なんとなく呪力を感じる文様です。獣紋面というのも、なんで獣の顔をこんなに強調しているのだろうか?と思いしらべてみると、
獣紋面とは、雷紋とは?
獣面紋にはいくつか興味深い特徴がある。「古代王朝殷」より
第一に左右対称を原則とし、向かいあった二つの動物の側面が鼻梁で突き合わさって一つの動物の正面になっている。
一にしてニ、ニして一、森羅万象の根本理論を陰と陽の2つのカテゴリに分けて説明する中国の陰陽思想がここに秘められている。第二に顔面から飛び出した大きな眼。眼は心を見透かし、相手を威嚇する。
眼を怖れるのは動物の本能である。 力を宿す眼を表現するためひときわ大きく誇張された。最後に獣面紋の体や地紋を埋めつくす雷紋や過紋の幾何学文様。
この雷紋や渦巻き紋は器面に表された神像に「気」が充実していることを示している。さまざまな動物の要素を取り入れた怪物のような獣面紋。
それは当時怖れられていた鬼神または最高神の「帝」そのものとも言われている。 「帝」というと後世の図像や現在の感覚から人間の姿を想像するが、古代において神々や神話の聖帝は奇怪な姿で表されることが多い。
人間を凌ぐ存在である神々であれば当然、容姿も人間を超えた特異なものでなければならなかったであろう。
つまり獣紋面とは当時の最高神「帝」をあらわしたものでした。「帝」とは当時の部族の神々の上に君臨する存在で、殷における最高神だった。
そして雷紋とは、神の「気」が満たされているということを示していた。ラーメン模様は神の「気」の一部だったわけです。ラーメン食べるたびに中国の歴史を感じます。ハイ。
※当時、殷は様々な部族を統合して都市国家を形成していた。それまで独立性を維持していた部族は部族毎に守護神を持っていた。征服王朝の殷は、支配下に組み込んだ部族の守護神を統合するために「帝」という神を作り出し、それを形にしたのが青銅器の獣紋面という造形だった訳です。獣紋面を権威付ける必要から、雷紋が考え出され埋め尽くされていったと考えられます。ハイ。

写真「古代王朝殷」より 龍の獣紋面と言われている。雷紋で埋め尽くされている。
(by Hiroshi)
投稿者 ihiro : 2007年04月14日 21:37
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コメント
ラーメンどんぶりの模様に、こんな深い由来があったとは!!!
この青銅器の様に力のある造形には、ちゃんと理由があるんですねぇ。改めて見ると、神を表現するという強い意志を感じますね。
でも、なんでラーメンどんぶりに採用されたんだろ?
中国だから?
投稿者 マエ : 2007年04月14日 23:48
なかなか鋭い質問ですね
ラーメンの器には、雷紋の他に龍とか、いくつかの定番の模様がついてます。おそらく中国の代表的な文様をつけたのではないかと思います。(ちょっと苦しい?)
話は変わりますが、渦巻き模様は縄文とか、ケルトとか始原的な文化によく登場する神秘的な文様で、なにか人間にとって神秘的に感じるものがあるようですね。
投稿者 Hiroshi : 2007年04月15日 22:05
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