2007年05月16日

縄文土器に見る雌雄和合の模様

こんばんは Wink bunchanです。今日は縄文土器の文様から、縄文人の世界観を垣間見てみたいと思います。「縄文心象」よりの引用を紹介します。

雄と雌の和合  

地球上の原子がプラスとマイナスで安定しているように、彼らは世界のすべてが雄と雌の霊魂が和合してできていると固く信じていた。この和合を示す『交合文(和合文)』は、対で構成されていることが特徴である。  『交合文』は雄を意味する三角・菱形・十字・矢印と、雌を意味する渦巻・円・二重円から各々1つないし1つ以上が対(ペア)になってつくられる。それらは一見ただの装飾文様のようだが、それは彼らの心の世界『雌雄和合』そのものなのだ。

danjo1_5.gif ←←← danjo1_2sp.gif

そういわれるとそんな気が・・・♂♀記号にもにてますよねっ m049
んん~でも♂が三角・菱形・十字・矢印で♀が渦巻・円・二重円なのはどこからきてるの?? Rolling Eyes

気になる人はぽちっと押してもらって、続きをどうぞ m026 m027 m028 m029 m030
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m281 -蛇- 雄の神 「縄文心象」より
danjo1_1.gif
蛇頭把手 井戸尻Ⅰ・Ⅱ期

蛇は畑の守護神であると同時に、「雄」そのものを象徴している。 これは土器の把手の部分である。蛇頭把手と呼び、土器の神聖な場所である縁の部分についていたものだ。 蛇の頭の部分を人間の陰茎にかたどり、亀頭部直下の両側に睾丸を二つ配置している。蛇は雄全般を表すと同時に、力を象徴する性の神でもある。  彼らは、そのものズバリを写実的に文様化することは極めて少ない。全て抽象化して表現することがほとんどである。なぜなら、彼らにとって対象一つ一つを具体的に表現することよりも、種全体に共通して宿っている「精霊」を表現することの方がはるかに重要だったからなのだ。
  縄文人の精神構造を知る手がかりは、このような極めてまれな出土物から得られる場合が多い。


m282 -巫女文と渦巻文- 「縄文心象」より 
danjo1_3.gif→ウラ側→danjo1_3sp.gif
長野県富士見町九兵衛尾根遺跡 井戸尻Ⅰ・Ⅱ期

これは顔を表現した顔面把手である。顔面把手は、そこに表現された容貌と耳部分の穴から、特別な地位を示す「耳飾りをつけた巫女(みこ)」を表しているとされている。巫女とは時間の流れを周期的に身をもって知る女性代表であり、天候や気候だけでなく天体運行にも熟知し、集落の農耕や祭祀に指導的な役割を果たした女性である。
顔の輪郭であるΩと両耳部分の円孔が連結した文様を「巫女文」と呼ぶが、これも多くの縄文土器に採用されている絵文字である。クリックして裏を見てほしい。(注記:右側の絵が裏です) 渦巻きは女性全般を表し植物の豊穣も意味する絵文字である。

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ヘビの頭は三角、ヘビは♂の象徴でもあるから三角文は♂を示していて、渦巻き文は女性全般を表すってわけですね。「縄文心象」を書いた武居幸重さんは単独の円は雌、単独の三角は雄を意味すると解読しています。縄文土器は、に円文と三角文がペアになって構成された文様が非常に多いのだそうです。

「縄文人は雄の精霊と雌の精霊がペアになって世界が出来ていると考えている。」「縄文心象」、武居幸重さんの言葉です。
本源時代の世界観はこんなだったんだなあ~と思います。
個人主義や男女平等を声高に叫ぶ、狂った価値観が横行している現代に比べると調和のとれた世界観の中で縄文人は極限時代を生きたのでしょう。

投稿者 bunchan : 2007年05月16日 21:00

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コメント

へぇ~、面白い。
確かに縄文土器には性のシンボルがよく見られますね。

日本の神社にも男女の性のシンボルを象ったものが多く祭られているのも、縄文からの伝統なのでしょう。

また、いわゆる世界の巨石文明でも、ビーナス像と呼ばれる
性を強調した土偶が多く出土するのも同じ精霊への信仰から
かもしれない。
意外と先史の文明は同じような世界観を共通にもっていた
のかも知れませんね。


投稿者 Hiroshi : 2007年05月17日 00:26

tanoです。
文ちゃんと一緒に縄文心象を勉強しています。

この絵は「縄文心象」のブログ考古学者武居幸重氏が全て点字で書かれたものなんです。

なぜ点字かというと
この方のブログによると写真撮影を依頼するお金がなかったから自分の手で数万点にのぼる点字を打ち続けて表現したとおっしゃっています。
しかし彼は見つけたのです。

>武居幸重は自分で正確に土器文様を書き写す過程を通じて、数々の文様の細部にわたる特徴を頭に刻み込んだともいえるし、この土器をじっくり見るということがなかったら、中部地方を中心とした土器文様についてあれほど確信的に文様の意味原則をまとめることはなかったと思うのです。(縄文心象ブログより)

武居氏が確信的に見つけたものとは・・・・
>武居幸重はさらに言葉をつづける。「縄文人は限られた面積の土器表面に、複数の意味を表す文様を配置しながら美的バランスをとる優れた技術と知性を持っていた。」

縄文心象、実に味わい深いHPです。

投稿者 tano : 2007年05月17日 10:18

こんにちは☆
すごく興味深い記事でした!
縄文人の世界は今の私たちにも繋がっているんだと感じます。

>この土器をじっくり見るということがなかったら、中部地方を中心とした土器文様についてあれほど確信的に文様の意味原則をまとめることはなかった

注視すること。
そこから感じ取れる、見えてくるものが確かにあるのですね。深いです(^^)

投稿者 みつこ : 2007年05月17日 11:27

縄文心象の本を購入することにしました。
2500円(送料込み)でネットで買えます。
また読んだら感想をいれますね。

tano

投稿者 tano : 2007年05月17日 12:19

Hiroshi さん、コメントありがとうございます♪

確かに縄文に限らず、「性はかくすべきもの」という観念に蓋されてしまう以前の時代のものには、性を素直に対象化した像が世界各地にありますね~。人間は普遍的にそうなのかも。
今だって、ちいさい子供なんかはあからさまに興味もっているような気がするので、彼らだって固定観念から自由にしてやれば自然に縄文人のような世界観にたどりつくようになるのではないかなと思ってしまいます。


tanoさん、こんばんは☆

縄文心象を書いた武居幸重さんって、ホント、すごいですね~。縄文土器が放つ生命力が伝わってきます。模様の解読に挑んだ武居幸重さんの方法は、徹底的に対象に同化することだったんですね。
購入した本の感想、楽しみにしています!


みつこさん、コメントありがとうございます☆

注視するって、あかちゃんが世界を捉えたり言語やしぐさを獲得していくときにやる方法ですね! 考えてみれば(英会話だとか)外国語習得もこれに同じようなことをやります。文様解読には実は一番近道で合理的な方法なのかも。

投稿者 Anonymous : 2007年05月17日 21:24

こんにちは。
初めて書き込みます、しみっちょといいます。

しめ縄なんかには2匹の蛇の交尾を表す豊穣のシンボルであるという説もあるそうですね。

ちなみに蛇の交尾というのは半日以上も合体したままで、精子は1回の交尾で雌の体内で2~3年は生きているとか。

そんな蛇の交合っぷりに縄文人は生殖力の深さと生命循環のあり様を見出したのかもしれませんね。

投稿者 しみっちょ : 2007年12月20日 22:47

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