2008年01月04日
世界の農耕のはじまり。
三内円山遺跡で栗の栽培の跡とか見つかっていますが、世界の農業がどこでどんなぬうに始まったのでしょうか。農業は重労働を強いられる割に安定収穫は補償されておらず、カロリーも飛躍的に高いわけでもありません。
アフリカ南部に住むサン(ブッシュマン)という狩猟採集民は、栄養価のひじょうに高い(コメの5倍のカロリーの)モンゴンゴの木の実が主食であり、その他数十種の植物を食べる。食料を手に入れるための労働は短時間ですむ。女性の採集は毎日1~3時間、男性は1週間狩りをすれば2~3週間はなにもしない。集団内の4割の人は食料調達の仕事をしていないが、食料は全員に分けられる。それでも必要な栄養量はゆうに上回り、栄養不足はみられない。
働いていない時間は余暇であり、娯楽を楽しみながら暮らしている。あるサンは、「ふんだんにモンゴンゴの実があるのに、何でわざわざ作物を植えたりしなければいかんのかね」と語ったという。

1万年ほど前、氷期が終わり気候が温暖になると、人口が急増して400万人に達したといわれています。現在からすれば圧倒的に少ないですが、狩猟・採集で支えられる人口の上限だったのかもしれません。
The Purple Chamber ob World Historyさんより引用
http://homepage3.nifty.com/ryuota/earth/history03.html
かつて、西アジアで農耕がはじまり、世界中に伝わっていったという説がとなえられていた。現在は、世界のいくつかの地域に農耕の発祥地を想定するのが一般的だ。そもそも育てることのできる植物は環境によって異なるから、自然な考え方といえる。農耕は、茎や根からふやす根裁農耕と、種子から育てる穀物農耕とに分けられる。
根裁農耕は熱帯に適した農法であり、1万年以上前に東南アジアではじまった。バナナ、タロイモ、ヤムイモ、キャッサバなどが代表的な作物である。イモ類はいたみやすいため保存・運搬にむかず、必要に応じて食べる分だけ栽培される。
それに対し、穀物は収穫時期は限定されるが、長期間の貯蔵ができ、遠くへの運搬も可能である。大きな社会を生む可能性のある生業といえる。
穀物農耕の代表はムギとイネであるが、どちらももとは野生の植物である。野生ムギは今もトルコやイランの高原に自生しており、冬の雨で育つ。対して、野生イネは夏に大量の雨が降るモンスーン地帯の植物であり、インド、東南アジア、中国南部の低湿地に分布する。はじめ、人々はこれら野生の穀物を採集していたが、しだいに粒を多くつける種類を選別し、栽培するようになった。
栽培化されたのはムギのほうがやや早く、前8000~7000年頃、野生種が自生していたシリア、トルコ、イランの山岳地帯とみられている。収穫したムギの粒は臼でひいて粉にし、クレープのように焼いて食べたらしい。発酵させてふくらませたパンがあらわれるのはずっと遅く、前2000年頃のエジプトでのことである。
イネは、前7000年頃に中国南部で栽培化された。水生植物のため、水をたたえた状態で育てられる。この方法は、雑草が繁殖しない、おなじ土地でつづけて栽培できるなど利点が多い。前6000年頃の水田跡が長江流域で見つかっている。
アワ、キビも重要な穀物である。夏の雨で育つが、畑作のためイネのような大量の降雨は必要ない。やせた土地でも育ち、成熟期間も短く、栄養分に富む。前5000年頃に中国北部で栽培がはじまり、この地域の中心的な食物になった。
トウモロコシは、前2000年頃メキシコ高原で栽培種が生み出された。コムギの2倍に達するほど生産性が高く、南北アメリカの人々の生活を支えた。ムギのように、粉をクレープ状にして焼いたものを食べていた。
投稿者 tiwawa : 2008年01月04日 21:31
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コメント
1万年前から農業が始まって人類の文明が始まったことがイメージできますね。しかし一方でそれから地球の森林面積が減少しているそうです。
1万年前の地球は62億haに及ぶ森林に覆われていたそうです。しかし、農業や放牧のための開墾、木材資源の伐採により、現在の森林面積はなんと約4分の1の16億haに縮小し、そして今なお年1500万haの割合で減少しているそうです。
温帯の工業国では、自然林は19世紀半ば以前に破壊され、残されている森林の大半は、林業を行うために人手が加えられたものです。ちなみにカリフォルニア州では、経済発展の代償として、かつて全地域を覆っていた鬱蒼たる森林の90%が失われているそうです。近年では、途上国における熱帯林の破壊が著しく、熱帯林は、アジア全体で42%、中南米で37%、アフリカで52%が失われました。
いくつかのケースを列挙します。
タイ : 1960年には国土の60%が森林に覆われ、マングローブ(塩湿地に生育する樹木の総称)林は37万haあったが、90年代に入ると、その多くが日本に輸出するためにエビ養殖池に変えられ、マングローブ林はほぼ半分に減少した。一種の防波堤として機能していたマングローブ林が失われた結果、沿岸部の住民が高潮被害を受けるケースが増大している。
インドネシア : 総森林面積が1億haを越えるインドネシアでは、1970年代に熱帯林の破壊が加速され、毎年100万haを越える熱帯林が消失した。当初、政府は産業育成のために政策的に開墾を奨励し、ヤシ・ゴム農園を開くために焼き畑が行われた。90年代に入ってインドネシア政府は、伐採規制・違法伐採の取り締まり・計画的植林に乗り出したが、違法な焼き畑に歯止めはかからず、1997年には、焼き畑に端を発する山火事で、スマトラ・カリマンタン島の30万ha以上の森林が焼失した。
1960年頃から、ブラジル・マレーシア・フィリピンでは、先進国向けの木材生産量をそれ以前の数倍に増やしたが、供給過剰に起因する木材価格の低迷により、期待したほど外貨は得られなかった。フィリピンでは、1950年に1500万haあった森林が97年には500万haまで激減、かつての木材輸出大国は今や輸入国に転落し、多数の林業従事者が貧困に陥った。
以上は 科学と技術の諸相 近代文明と環境問題 「森林破壊」から修正引用しました。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/yoshida_n/L9_idx.htm
投稿者 norio : 2008年01月05日 20:37
ついでに日本の森林も調べてみました。
日本の森林の面積は約2500万ヘクタールで、国土の面積の67%に当たります。先進国中、森林の割合が60%を超えるのは、日本とスウェーデンとフィンランドだけです。日本の森林の3/5が天然林で、残りの約2/5、約1000万ヘクタールが人工林だそうです。
先進工業国でありながら、日本の森林資源は世界に誇れる素晴らしいものですね。
投稿者 norio : 2008年01月05日 21:45
norioさん勉強になります。
しかし日本の森林の2/5が人工林とは驚きです。
林業を維持していくのは重要な課題ですね。
投稿者 案山子 : 2008年01月05日 23:54
>先進国中、森林の割合が60%を超えるのは、日本とスウェーデンとフィンランドだけです。
へーって感じです。日本はまだまだ森林が多いんですね。逆に言えば他の国はそんなに森林が少ないの?って思いました。
投稿者 mrran : 2008年01月10日 23:02
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