2008年01月26日
ナイル川とアスワンハイダム
突然ですがみなさん、ナイル川ってご存知ですよね
ナイル川といえばエジプト文明
当時ピラミッドの建設に従事した人々は、実は奴隷ではなかったという説が最近有力なようで、ピラミッドは、ナイル川氾濫で農作業ができない期間の公共事業だったそうです。
その証拠にピラミッドで働く人たちの出勤簿が見つかっていて、中には欠勤理由が「家庭的な事情
」や「二日酔い
」なんてのもあるそうな。
とても奴隷とは思えないですね

ところで、このナイル川の氾濫ですが、実はなくてはならないものだったようです
毎年決まった時期に氾濫が起きて上流から肥沃な黒土をもたらし、肥料を全く使わずに農業を営む事ができたのです。まさに氾濫は「天からの恵み
」「ナイルの賜物
」と考えられていたのです
しかし、近代に入って首都カイロが飛躍的な発展を遂げ、人口が集中したことによって、安定的な農業用水と電力が必要になり、1902年アスワンハイダムが建設されます
これによって、ナイル川の氾濫はなくなるのですが・・・・ダム建設が仇となり自然のサイクルが壊れていくのです
このダムは200万キロワットを超える発電能力を持ち、エジプトの未来に明るい光と夢を与えるはずだった。それが逆に大変な環境破壊の原因となり、エジプト経済に壊滅的な打撃を与えることになろうとは。 というのは、ダムが出来たために規則的な氾濫が起きなくなり、新たに化学肥料を施さなくてはならなくなったのだ。その化学肥料を造るための必要電力は、なんとダムの発電量より多いというから驚き。 その上に新しく建設した灌漑用水路の費用も巨額に上り、他にも地中の塩分の滲出のため、広大な農地がダメになるとか、寄生虫の大量発生に悩むとか、ダメージは枚挙にいとまない。問題は流域だけでなく、ナイル河口のデルタ地帯がじりじり消滅しはじめ、かって地中海で一番豊かだった河口の漁場も、今は無残な姿になっている。「げんやの世界」
他にも巨大なアスワンハイダム(全長500km、東京から大阪までの距離
)からの水蒸気による気候の変化(日照率低下
など)や、ダムを作ったことによる土地の塩害によってスフィンクスの頭が落ちかけているとか
・・・

「写真でイスラーム」さんよりお借りしました
思わぬ誤算で被害を蒙った政府はダイナマイト
でダムを破壊しようとまでしますが、あまりに巨大で頑丈だったため、断念せざるを得なかったといいます
現在エジプトでは660億US$という莫大な費用をかけて「トシュカ・プロジェクト」という緑化計画を推し進め、農業生産の拡大、雇用機会創出に期待がかかるものの、水資源計画や自然サイクル破壊などの理由から、相変わらず賛否両論あるようです。
トシュカ・プロジェクトとは
カイロの南800キロに位置するナセル湖の水を揚水し、東京都と同じ22万5,000ヘクタールの砂漠を農耕地に変える壮大な計画。97〜2017年に農耕地を国土の3%(370万ヘクタール)から25%に拡大するという大規模農業開発計画の目玉となっています。
そりゃあそうですよね
自然の恵みであるナイルの氾濫を人工的に止めて、ダムを作る。
結果はこの有様
人が自然をコントロールしようとするなんて、とても傲慢なことなんだなぁと思いました
ぴんぐ~でした
投稿者 pingu : 2008年01月26日 23:25
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コメント
自然の摂理の法をこえた行為がどれほど悲劇的な影響をもたらすか、非常にわかりやすい事例です。
アスワンハイダムに限らず、中国でも大河のダム建設が自然環境を破壊し、砂漠化したという話は耳にした事があります。
>思わぬ誤算で被害を蒙った政府はダイナマイト でダムを破壊しようとまでしますが、あまりに巨大で頑丈だったため、断念せざるを得なかったといいます。
笑えない笑い話です。
これほど巨大なダムを作る科学技術をもった人達が、なぜ事業を行うときにその影響を熟考しなかったんでしょう?
人間は私達が思っている以上に浅はかなものなのかもしれませんね。
投稿者 案山子 : 2008年01月27日 15:35
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